ヘラクレスオオカブトの飼育方法【幼虫編】

  • 1 分で読めます!

こんにちは!

ヘラクレスオオカブトのブリーダーをしているアヤンボです!

突然ですが、こんなお悩みは無いですか?

  • ヘラクレスオオカブトの幼虫の飼育方法が知りたい
  • ヘラクレスオオカブトの幼虫を買ったから絶対に失敗させずに育てたい

この記事では、こんなお悩みを解決していきます!

僕自身、最初の頃は誤った飼育方法で何匹もの幼虫を天国送りにしてしまいました。

そんな失敗経験を乗り越え、今ではヘラクレスオオカブトの幼虫を成虫まで育てることができています!

そしてこの記事に書いている飼育方法を実践すれば、あなたも飼育ミスをして大事な幼虫を天国送りにしてしまうことは無くなります!

それでは、まずは幼虫の飼育に必要な道具から説明していきますね!

幼虫の飼育に必要な道具

まずは、ヘラクレスオオカブトの幼虫飼育に必要な道具を紹介します。

【必要な道具】

  • 幼虫を入れるケース(ダイソーのタッパーやボトルケースなど)
  • マット

幼虫を入れるケース

 幼虫を入れるケースは、ダイソーのタッパーとボトルケースがおすすめです!

ダイソーのタッパーは、初令幼虫の複数飼育3齢幼虫オスの管理に使います。

ボトルケースは、2齢幼虫と3齢幼虫のメスの管理に使います。

メガフードコンテナーをヘラクレスオオカブトの幼虫飼育に使用

上の写真のタッパーは、「メガフードコンテナー」という商品です。

数多くのヘラクレスブリーダーの方が、このダイソーの容器でヘラクレスの幼虫を飼育しており、大型のヘラクレスオオカブトを誕生させている実績のある容器です!

しかし、このまま使用すると、幼虫は死んでしまいます。

なぜなら、空気が通らず、酸欠になってしまうからです。

ですので、ケースのフタに穴を開け、酸素を吸えるようにします。

僕は、3ヶ所に穴を開けています。

2ヶ所でも大丈夫でしたが、なるべく空気を循環させてあげたいので3ヶ所に穴開けています。

ちなみに僕が使っているシールはタイベックシールというもので、DOSさんが販売しているものです。

高性能!!タイベック フィルターシール 直径45ミリ 20枚セット×10シート(メール便のみ送料無料)

 

不織布タイプではなく、紙タイプです。

「紙で空気が通るの?」と思いますが、ちゃんと通りますので安心してください!

そして、こちらがボトルケースです。

ヘラクレスの幼虫飼育に使用するボトルケース

こちらも空気の通り道を作るためにフタに穴を開けて、タイベックシールを貼っています。

フタに穴を開ける際には、キリや電動ドリルなどを使いましょう。

僕は、コーナンで買った1,500円程度の電動ドリルで穴を4つ開けています。

 

マット

ヘラクレスの幼虫の飼育には、「発酵マット」を使います。

「国産のカブトムシとかに使う腐葉土と何が違うの?」と思った方もいますよね!?

「発酵マット」は、広葉樹やキノコ栽培に使った菌床などを粉砕し、さらに幼虫が大きく成長するように添加剤を加え、バクテリアの力によって発酵させたマットのことです。

腐葉土より栄養がたっぷりですので、ヘラクレスオオカブトの幼虫が大きく育ちます。

初心者の方に僕がおすすめするマットは、月夜野きのこ園さんが販売している完熟マットとキノコマットです。

おすすめマットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!

【実体験】ヘラクレスオオカブトの幼虫の飼育におすすめなマット

 

幼虫の具体的な飼育方法

ヘラクレスオオカブトの幼虫はサナギになるまでに、2回脱皮します。

1回目の脱皮をすると、2齢幼虫になります。

2回目の脱皮をすると、3齢幼虫になります。

そして最後は、サナギになります。

まずは、初令幼虫のときの管理方法を紹介しますね!

孵化してから約1ヶ月(初令)

「ダイソーのタッパーで10匹ずつまとめて飼育する方法」と「プリンカップで1匹ずつ管理する方法」の2通りがあります。

僕が初心者の方におすすめするのは、「ダイソーのタッパーで10匹ずつまとめて飼育する方法」です。

初令から2齢になるまでは、ダイソーのタッパーで多頭飼育で問題ありません。もちろん、共食いをしたりすることはありませんのでご安心ください。

ただ1つ注意点がありまして、あまり長い期間、多頭飼育しているとケースが狭くなり幼虫がストレスを感じ、さらにはエサ不足にもなります。

この時期にエサが不足すると、大きな成虫になれないどころか、最悪の場合、全滅します。

ですので、1ヶ月ほどしたら、幼虫を1匹ずつまたは2~3匹ずつの管理に分けます。

孵化してから約1ヶ月から3ヶ月(2齢)

 孵化してから1ヶ月ほど経つと、幼虫は脱皮し、2令幼虫になります。

2令幼虫になると、幼虫の頭の大きさが初令幼虫の倍ぐらいになります。

「見た目じゃわからない」という方も、とりあえず孵化から1ヶ月から3ヶ月ぐらい経ったら、1匹ずつまたは2~3匹ずつの管理に分ければ大丈夫です!

僕のおすすめは、1匹ずつ管理する方法ですので、その方法を紹介しますね!

先ほども紹介しましたが、使うケースはこちらです。

1500ccのボトルケースです。

100均などでも同じようなものが売っています。

このケースの中に、幼虫を1匹ずつ入れます。

メスの幼虫なら、ボトルケースで成虫まで管理できます。

オスの幼虫の場合は、ボトルケースだといずれ窮屈になってしまいますので、最終的にはダイソーのタッパー(メガフードコンテナー)に移動させることになります。

孵化してから3ヶ月から6ヶ月(3齢前期)

この時期になると2回目の脱皮を行い、幼虫の頭の大きさがさらに一回り大きくなりますが、まだ、ボトルケースのままで大丈夫です。(幼虫の成長スピードによっては手狭になる場合もあります。)

マットに糞が目立ってきたら、マット交換します。

マット交換の際は、全部取り替えるのではなく、前のマットを3分の1程度残してあげるのがポイントです。

使用済みのマットはバクテリアが活発になっていて、新しいマットを活性化させてくれます。

また、幼虫もマットが急に新しいものに変わってしまうと驚いて拒食症になってしまうことがあります。

ですので、なるべく前のマットを3分の1程度残してあげるようにしましょう。

※注意

ハエが湧いている場合は、マットの全交換がおすすめです。前のマットを残してしまうと、当然ながら、またハエが湧いてきます。そういう場合は、割り切ってマットを新しいものに全部交換しましょう。

孵化してから6か月から9ヶ月(3齢中期) 

この頃になると、オスとメスの見分けがつく頃になってきます。

オスとメスの見分け方は、こちらの記事でご確認ください。

オスとメスの見極め方

しかし、初心者の頃はなかなかオスとメスの見分けができないものです。

そういう方は、大きさで判断しましょう。

同じ時期から飼育しているのに、体が明らかに大きいグループと小さいグループに別れてきます。

大きいグループの幼虫はオスで、小さいグループの幼虫はメスと判断できます。

メスの場合は、このままボトルケースで管理します。

オスの場合は、ボトルケースで飼育を続けるには少し狭いので、ダイソーのタッパーに移動させます。

この際も、前のマットを3分の1程度残してマット交換をしましょう。

孵化してから9ヶ月から12か月以降(3齢後期)

この頃になると、幼虫の色がだんだん黄色になってきます。

だいたいこのタイミングが最後のマット交換になります。場合によっては、もう1回マット交換をすることもあります。

前蛹

 「前蛹(ぜんよう)」は、文字通りサナギになる前の段階のことです。前蛹になると、以下の3つの特徴が現れます。

  • お尻がシワシワになる
  • 腹筋のような動きしかしなくなる
  • 手足がロックされたかのように動かなくなる

前蛹になる少し前から、幼虫は蛹室(蛹用の部屋)を作ります。

ヘラクレスオオカブトの3令幼虫

蛹室を作ってから約3週間で前蛹になります。

前蛹の期間は、約1か月半です。

オスのヘラクレスの場合は、この前蛹である1か月半の間にマットから掘り出し、人工蛹室に移動させます。

人工蛹室とは、文字通り、人工的に作るサナギの部屋です。

ヘラクレスオオカブトのオスは角が長く伸びるので、ダイソーのタッパーで飼育を続けると高確率で角が曲がってしまいます。

 

 サナギ

人工蛹室に移動させたら、あとはなるべく触らないようにします。

どの昆虫もそうですが、サナギはとてもデリケートです。

それはヘラクレスオオカブトも変わりません。

なるべく触らないようにしましょう!

成虫

サナギになってから約2ヶ月で成虫に羽化します。

成虫になるまでオスは約1年半、メスは約1年です。

しかし、飼育温度によってこの時期は多少前後します。

基本的に飼育温度を高くすると、幼虫の成長スピードは早くなり、早く成虫になります。

また、飼育温度を高くすると、成虫になるまでの期間が短くなるので、幼虫が大きくなりにくく、結果的に成虫も小さめになります。

一方、飼育温度を低くすると、幼虫の成長スピードは遅くなりますが、その分、幼虫期間が長くなります。幼虫期間が長くなると、餌を食べる期間も長くなるので、幼虫が大きく育ち、結果的に大きい成虫になります。

幼虫の飼育温度

20度から25度の間で管理します。

プロのブリーダーの中には、0.5度単位で室温を管理する人もいますが、ヘラクレスオオカブトを飼い始めて間もない初心者の方は、そこまでシビアになる必要はありません。

20度から25度の間を保てば大丈夫です。

しかし、20度大きく下回ってしまったり、25度を大きく上まわったりしてしまうと、幼虫に障害が出てうまくサナギや成虫になれないことがあるので注意しましょう!

【まとめ】ヘラクレスオオカブトの飼育はかんたん

ヘラクレスオオカブトの飼育は比較的かんたんです。

飼育温度さえしっかりとしておけば、成虫まで育てるのは難しくはありません。

ヘラクレスオオカブトは、外国カブトムシの入門に最適な種です!

そして、世界一大きいカブトムシでもあります!

まだ飼育したことがないというあなたは、ぜひ、ヘラクレスオオカブトを飼育してみてください。

圧倒的な迫力ですぐに虜になりますよ!

沼にハマらないように注意してくださいね(笑)

Comments

  • コメントありがとうございます! まずは、マットを湿らせてよくかき混ぜます。次に、手でマットを握って、団子のように固めます。そのまま15cmぐらいの高さから、固めた団子を落とします。これで割れるぐらいだと、マット全体の水分がちょうどいい感じになります。マットの水分が多すぎると、コバエが発生しやすくなります。 その後は、定期的に霧吹きをする必要はありません。容器の大きさにもよりますが、2、3ヶ月もすると、幼虫の糞が増えてきますので、マット交換をする必要があります。

    にい

    にいやん

  • はじめまして。 教えていただきたい事がありコメントさせていただきました。 先日息子がヘラクレスオオカブトの幼虫をもらってきたのですが、霧吹きはどのくらいやればよいでしょうか? お忙しいところ申し訳ないのですが、お返事いただけたら幸いです。

    竹橋

    竹橋智佳子

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